宮崎駿とジブリの世界

 樺沢の中では、宮崎作品のベスト１のみならず、ここ20年の日本映画のベスト１でもあります。

  頑張ることの大切さ。そして、子供を頑張らせるために必要なこと。いろんなテーマが盛りだくさんで、見るたびに新しい発見のある作品です。

 ナウシカは映画よりも原作のコミック版が圧倒的に好きです。私の宮崎駿との出会いが、コミック版の「風の谷リナウシカ」でもありました。
　ナウシカでの、私の一番好きなキャラはクシャナです。
　ヴ王の第四皇女でありながら、辺境侵略戦争の指揮官として中央を追われる悲しさがたまりせん。
　クロトワも良い味出しています。

 私にとって、「もっとも宮崎駿らしい作品」がとなりのトトロになります。
　トトロが登場するまでの、引越しのシーンが大好きです。好奇心たっぷりの少女サツキとメイが、知らない田舎に引っ越してきて、そこでのカルチャー・ショックみたいなものが実に生き生きと描かれています。
　もちろトトロやネコバスといったキャラも大好きです。
　

 まさに、血沸き肉踊る冒険談。最高におもしろい活劇です。映画の疾走感がたまりません。
　キョクターのデサインといい。キャラクターの動きといい、これまた宮崎駿らしい作品です。

　このフィルム・コミック。作品研究に不可欠です。
　全シーン、ほとんどのカットがコミックのように全セリフ入りで採録されています。
　あのシーンのあのセリフは・・・というのを調べるとき、DVDを再生するよりも楽チンですから。　(樺沢)

　宮崎駿らしいイラスト。彼の戦艦や飛行機への愛着が非常によく伝わる。彼の趣味の世界を突き詰めたイラストがたくさん載っている。宮崎の趣味、嗜好の原点を探ることができるおもしろい一冊。　(樺沢)

「神隠し」って何？

　「神隠し」の定義から、その正体まで。
　「神隠し」を通して、異界のコスモロジーが明らかにされる。推理小説のようにグイグイと引き込まれる名著。　(樺沢)