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ソウ完全解読

 

■外科医が、死なないと判断している

 さて、ゴードンはなぜ自分の足を切断したのだろううか?
 家族が死んだと思って自暴自棄になったからか?
 違う。
 
 アダムの肩を撃って、ゲームセットを装った。
 つまり何とか、突破口を見つけて、「自分の命が助かる」ために、足を切ったはず
である。
 「生」へのこだわりを持っていた。
 
 そして、「アダムを殺さないで、肩を撃つ」という冷静さは、残されていた。
 つまり、完全な狂気には支配されていなかった。
 
 ゴードンは外科医である。
 彼は、生きるために、自分の足を切った。
 
 つまり、優秀な腫瘍外科医であるゴードンが、自らの医学知識に照らして、「足を
切ってもすぐには死なない」と判断したから、足を切ったということになる。
 彼は極度の混乱状態にはあっただろうが、その程度の判断は別に難しい判断ではなく、外科医として混乱状態の中でも考えられる当然の判断である。

 以上のように、「足を切断してすぐに失血死することはない」ということが、映画
的に二回説明されている。

 何十時間もたたないうちに、助けが来ればゴードンは助かった、ということだ。
 
 これをもとに、ラストシーンの後。
 映画では直接は描かれない本当の結末を、あななたなりに考え直して欲しい。

 

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