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ソウ完全解読

 

■ ゼップに託した最終ルール

 ジグソウが、ゴードンを直接は殺さない理由がもう一つある。
 それは、ゼップの最終ルールである。
 
 ジグソウは、ゼップに最終のルールを託していた。
 それは、前号で説明した。
 「ゴードンが時間までに、アダムを殺さなかった場合は、ゴードンを殺せ」という
内容だと推測される。

 ジグソウはゴードンと同じ部屋にいた。
 ゼップは、遠くのゴードンの家にいた。
 それなのに、わざわざシャワー室まで来て、ゴードンを殺せという指令をゼップに
出していた。
 
 なぜ、そんな面倒くさいことをしたのか?
 直接手を下すのが「あり」、であれば、この「最終ルール」は不要なのである。

 ゴードンが、時間までに殺さなかった場合。
 起き上がって、自分で殺せばすむだけ。

 つまり、最後の最後まで、ジクソウは「直接は殺さないポリシー」を守ろうとして
いた、ということ。
 そのために、この「最終ルール」を設けていたわけだ。

 したがって、ジグソウがアダムやゴードンに直接手を下して殺すことはないだろう。

 

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