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ソウ完全解読

 

■根拠5 アダムはゴードンよりも重症 (医学的根拠)

 アダムは、どのくらいの時間で失血するのか?
 
 肩を銃で撃たれたアダム。
 足を切断したゴードン。
 ゴードンの方が重症のように思える。
 しかし、医学的にはどうだろうか?

 第一号で書いたように仮に足を切断してしまっても、きちんと止血すれば、数時間で死ぬということはないだろうと書いた。
 
 では、肩の銃創の場合はどうか。
 
 ゴードンは、死なないようにアダムを撃ったとは思うが、腕と肩では天と地ほどの
差がある。腕であれば、腕の付け根をきつくしばれば止血できるが、肩となると
どこも縛りようがない。
 つまり、止血できない。
 浅い傷であれば、傷口を手で強く抑えればいいのだが、この場合は至近距離から撃たれた銃創であり、傷口は広いと思われる。
 肩には太い動脈が走っており、心臓からも非常に近いので、止血は難しい。

 映像では、肩の上の方ではなく、やや肩の下の方から出血している。
 この部位には肺がある。
 弾が肺を貫通していたとすれば、すぐに呼吸困難の症状も現れ、極めて危険である。

 ゴードンの場合は、2-3時間は生きていても全く不思議ではないが、アダムの場合は1時間生きるのも難しいのではないか?

 ましてや、彼は絶望している。
 絶望した患者と、生への欲求を強く持っている患者。
 限界状況に、どちらが強いかというのは、言うまでもないだろう。
 
 アダムの傷は、今すぐ救急車で運ばないと危険な状態である。

 数時間後であれば、警察がこの場所を発見する可能性はなくはないが、
30分とか一時間で警察がかけつけてくれるか? 非常に難しいだろう。

 以上の根拠により、アダムは失血死する可能性が非常に高い。
 一人目のゲームの犠牲者ポールも失血死であり、失血死の伏線もある。

 

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