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ソウ完全解読

 

■ ゴードンが生き残ると、どうなる?

 通常「死」が最悪の結幕だが、もしゴードンが生き残った場合は、どんなことが起
きるのか?

1 外科医を続けることは無理
 足を失ったゴードンは長時間立ち続けることは無理である。
 外科手術というのは、6時間とか10時間とか、非常に長時間立ち続ける。
 つまり、今後ゴードンが外科医としてやっていくことは無理である。

2 ゴードンは殺人者となった
 アダムは多分死ぬ。アダムを撃ったのは、ゴードンである。
 やむをえない状況である。法的には、無罪になるだろう。あるいは、執行猶予か。
 しかし、彼の引き金によって、アダムが死んだことが事実であれば、彼は
「殺人医師」のレッテルを貼られる。新聞にも報道されるだろう。
 社会的な制裁は、覚悟しなくてはいけない。 

3 ジグソウの動機発覚
 ジグソウが事件を起こした動機。
 テープが残っているから、これも発覚するだろう。
 患者を人間と思わない医者。
 こんなことが、マスコミに出たとしたら・・・。
 こんな医師に、あなたはかかりたいと思うだろうか?

 以上の三点から、彼の医師としての社会的生命は終わったと考えられる。

4 浮気の表面化と、家庭崩壊
 この事件の詳細が、白日のもとにさらされる。
 ゴードンとアリソンは、不仲であった。
 ゴードンがポケベルに呼ばれて、家から出る時に、アリソンと口論するシーンがあるが、そのシーンが効いてくる。
 ゴードンの浮気は、妻に発覚するだろう。
 そうすれば、離婚。家庭崩壊である。

 もしゴードンが生き残った場合、ゴードンは社会的地位も失い、家庭も崩壊する。
 身体障害者として余生をおくるしかない。
 患者の命を軽んずる言葉を言っただけで。
 <生き残った>彼は、ジグソウが言ったように、「命の大切」を一生考え続けるハメ
になる。

 死ぬよりも、悪い。最悪である。

 もし、私がジグソウの立場で、ゴードンに復讐したいのであれば、殺さない方を選
ぶだろう。

 

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