宮崎駿は左翼なんだろう
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人気ランキング : 238,210位
定価 : ¥ 1,890
販売元 : 世論時報社
発売日 : 1998-09 |
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歯に衣着せぬ舌鋒だが知的なユーモア |
宮崎駿を中傷する文を超極右雑誌「諸君!」が若手東大オボッチャマライター動員して掲載のお粗末から、その安易な受け売りを子供向けにしたような「サピオ」式の知的ぶりっこ・・・・・これらをメッタ斬り。
これが新装版では大幅削除。
政治的理由でも商業的理由でもないらしい。
そのあたりを本書で確認したら実におもしろい。
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削除されたところがおもしろい |
脱線気味な論評が的確。
宮崎駿を左翼だと言って批判する愚かな人たちを徹底分析。
宮崎駿が批判する社会党左派的な人たちの特徴。
目から鱗だった。
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左翼って・・・・・・・ |
右翼左翼って間違えた定義で考えてる。
もうちょい勉強しろ!!!
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改訂版が出てしまったが |
別の出版社から「宮崎駿 映像と思想の錬金術師」となって、改訂版がでてしまったので、こっちの旧版は無意味化した。
と思ったら大間違い。
たしかに「千と千尋」「ハウル」には言及していない。
けれど、改訂版では大幅にカットされた部分が、実はとてもおもしろい。
宮崎駿批判をする佐藤健志は山本七平のパクリで、これのパクリをさらにしているのが小林よしのりと一緒に対談本を出している昔売れない推理作家だと指摘しているのは明らか。
改訂版では映画評論に純粋化しているので削除された。
この部分は、もったいないくらい刺激的だった。
それが旧版には残っている。そこの部分を読むだけでも価値がある。