宮崎駿の世界―クリエイターズファイル
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人気ランキング : 27,426位
定価 : ¥ 1,200
販売元 : 竹書房
発売日 : 2004-12 |
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たしかに梅本洋一の |
たしかに梅本洋一の2000箇所誤訳の「ホークス・インタビュー」は野蛮だよね。青土社もよくあんな訳わからん日本語訳を出したもんだ。回収してしかるべきリコール誤訳本。梅本も英語もできないけれど、あんな訳でホークス本出したら、日本のハワード・ホークス・ファン全員に対して大迷惑だということがわからんのだから矜持ってもんを持たん野蛮人だ。
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これは暴露本である! |
〜この本「宮崎駿の世界」は、スタジオジブリと宮崎駿の暴露本である。
いかに、アニメーションスタジオというものが、通常の社会からかけ離れているか。否。。
現在では日本でもトップのスタジオジブリの興亡史として、アニメ制作者の視点で、あるいは「どのように組織をまとめあげるか」という組織論としても非常に堪能できる。
ふるくから付き合いのあ〜〜る押井守が、昔から観察してきたスタジオジブリと宮崎駿を、さらに、宮崎駿とその下にいた庵野秀明の関係などを、公式本(ジブリは必ず「監修」という名で、編集協力という名のチェックをしてきたのだ)では絶対に出せない内容が満載だ。
評論家や批評家などの宮崎作品およびスタジオジブリ評よりも、断然この本のおすすめはそれぞれが2万字を越える対談・〜〜鼎談である。
今回のハウルの動く城で、かなり宮崎のアニメタッチが変わったのがわかったでしょ?
その理由も、例えば、もののけ、千と千尋などで作画監督を担当してきた安藤雅司がやめたことも、○○○も関係あるのかもしれない。ジブリを通過してきた人間たちが、ジブリと宮崎駿を語り、なおかつスタジオジブリとしてはあまり日の目を浴びせたくない内〜〜容がぎっちりなのである。
現在数多出版されている宮崎・ジブリ本の中でダントツの内容を持った1冊、といっても決して怒られないだろう。〜
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アニメーターに興味あるなら |
もし、あなたがアニメーターという仕事に興味があって、少しでもなりたいなぁと思っているなら、この3本の対談は読んどいた方がいいかも・・・。きれいごとで終わらない現場の臨場感や生みの苦労、こだわりなどがなにげなく書いてあって、興味深いです。これを知った上で宮崎作品を観ると、また、別の意味で味わいが。
「ひきこもり」等の評論家で知られる斉藤環さんが書いているのもオススメ。
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宮崎アニメファンには衝撃の内容かも |
宮崎駿監督やその作品は、評論としてディープに語られることが多く、第三者による本もたくさん出ているが、これはその集大成と言えるかも知れない。一般の人が考えている「日本アニメの金字塔」「世界に通用する技術」などとは異なり、辛らつな批判なども掲載されている。
だから純粋な宮崎駿ファンが見たら腹を立てるかも知れないが、監督やその作品を深く知ろうとすならば、かなり良い本だと思います。私も宮崎アニメの根底に流れる思想などが少し理解できた気がしました。
宮崎アニメのヒロイン達は不幸な運命を背負っているという共通点があるという指摘の部分で、「労働する少女」のエロティシズムに触れている部分は面白いと思いました。
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ちょっと衝撃の一冊 |
押井守さんと上野俊哉さんの対談は、とにかくこちらが心配してしまうほど、アケスケ感が漂っています。ジブリの組織論やウワサのロリコン説、果てにはアノ人の話まで及び・・・。宮崎さんの近くにいた押井さんならではの視座は、非常に濃くて興味深い内容です!!
宮崎特集本系は、結構読んでいる方だと思うのですが、ここまで宮崎さんの「公」「私」に踏み込んだものは無かった気がします。イラストが無いし、一見地味な感じの本なのですが(ただ、それがちょっと残念ではあるのですが)、ふたを開けてみると同タイトルの本を既に出版している切通理作さんや、あの菊地成孔さんも寄稿されていたりと、実に幅広いジャンルの方々が参加していることにまず驚きます。また鈴木Pと石井克人さんという意外な対談や、元スタジオジブリのスタッフの方たちのキワドイ発言が掲載されていたりと、充実度はとにかく高し!です。