ゲド戦記全6冊セット
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人気ランキング : 19,527位位
定価 : ¥ 11,235
販売元 : 岩波書店
発売日 : 2004-05-28 |
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行き詰まったときに |
ゲドの影との戦いから始まり、最後には人と宇宙のかかわり、輪廻など、とても広範囲にわたっての心に響く言葉で織り成された物語。
子供はごまかしがきかない相手だが、その子供が、難しい、しかし大切な問題を真正面から冒険とともに向かい合っていけるように書かれたこの物語は、当然大人にとっても面白く、また、栄養になる。
行き詰まったときに何度でも読み返したくなる。
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戦いは、貴女の中に |
入り江ひとつ、小道一本にまで、それぞれ名前を付けられた詳細な地図を練り上げて、グウィンが繰り広げるこのファンタジーは、鋭く、深く大人の女の強く語りかけてくる
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リアルな人生観 |
ゲド戦記って、最初は思いついたままに書いていたのに、巻が進むたびに社会的なテーマを付け足していったって感じ。
始めは普通の英雄の話しだったのに、英雄にも日常の生活があって、ごく普通の感情があって、人生の分岐点では現実社会の人間(たとえばサラリーマンなんか)と同じように悩んだりする。
全体を通して生と死のテーマがあり、後半では男社会や女社会のテーマも加わり、もう普通にリアルな人生よもやま話し。
でも、そんな中に竜がいて、魔法があって、偉大な人物たちが歴史を動かしていく。
基本的には、純粋にファンタジーを楽しめる作品だと思います。
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これを読まずして、大人になるなかれ。 |
魔法使いゲドの影との戦いから始まり、壮年まで、そして、その先の物語です。
何をおいても、これは読まなければなりません。
図書館で借りるなんて、愚かなことは考えず、購入してください。
購入すれば値段以上の価値があることが、わかります。
これは、自分への投資です。
ここでは、名言がたくさんでてきます。これを、ぜひ実生活で活用してください。
私も会社でよく使います。例えば、
会議で、馬鹿な上司に、馬鹿な質問をされた時に、こう答えます。
「賢者は問うに及ばず、愚者は問うても無駄だとか。」
この言葉は、「影との戦い」の55ページ11行目に出てきます。
主人公ゲドが魔法の学院の道を、村人に尋ねますが、そのの返事がこれだったのです。
また、例えば、ご機嫌とりがペコペコと、上司におべっかを使っている時に、こう言います。
「おべっかつかいの嘘よりも、正直者の悪い知らせ。」
この言葉は、「アースシーの風」の97ページ13行目に出てきます。
王様であるレバンネルに、やっかいな話を持ってきてしまったとハンノキが言うと、
レバンネルの返事がこれでした。
一味違った人生を生きられます。保証します。