ゲド戦記外伝
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人気ランキング : 29,245位位
定価 : ¥ 2,310
販売元 : 岩波書店
発売日 : 2004-05-28 |
価格 |
商品名 |
納期 |
¥ 2,310 |
ゲド戦記外伝 |
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満足度の高い中編集 |
掲載された物語は、それぞれ年代がバラバラで、ゲド自身が関わる物、そうでない物がある。
読む順番とすれば、五巻の前に読めば、五巻の理解がスムーズにできたのではないかと思う。特に、「トンボ」でそれを感じた。
四巻以降、魔法の力が全てではない、普通の人間の世界に戻ってきた感があり、この中編集も、絶対的な権力たる魔法よりも、人間同士の信頼、情愛が軸にある。
著者自身の解説も丁寧で、アースシーの理解に役立つ。
まだまだ隠された物語がたくさんありそうな気になる解説だったのだが、ル・グウィン女史はもう、筆を置いてしまったのでしょうね。
ならば、この味わい深い物語を読み返し、また、一巻からじっくりと読んでみたい。
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宝物の完結 |
帰還から以後、いつも同じなのは、本を早く読み進めたいのを我慢して、少しずつ、ゆっくり読むこと。もちろん、読み終わってしまうのが惜しいから。それほどに、手に取った新刊は、私にとっての宝物だった。最後になるのであろう、この本も大事に大事に読ませて頂いた。
今時、こんな思いもなかなできませんぞ。
読者の一人として、ゲド戦記に出会えた事を心からうれしく思っている。
少しでも興味がおありなら、ぜひ、「影との戦い」からゲドの世界へ。
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アースシーを味わう |
中篇が多いせいか、見た目の厚さほどは読みにくくは無い。一篇一篇が味わい深く、考えさせられる。
ファンにとっては、ロークの学院の成り立ちや、大賢人時代のゲドにも出会えるとあって珠玉の一冊となっている。作者自身の解説がついているが、それで夢が壊れるとかいう事はまったく無い。むしろ満たされる感じ。
5巻で切なくなってしまった人には、特に読んで欲しい。
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ゲド戦記の完結 |
外伝というから、ちょっと引いちゃったりするかもしれませんが、そんなことはありません。
大賢人ゲドも登場しますし、ロークの学院がそもそも出来た由来の物語や、ゲドもひょっとしたそんな運命をたどっていたかも知れないような、ロークの学院で手に負えない反旗を翻してでていった凄腕の魔法使いのなれの果てや、ゲド戦記のもうひとつのラストになっていたかもしれない「トンボ」など興味深い短編、中篇がいくつか。
これを読まないとゲド戦記を読んだことにはなりませんね。
ああ、ホントにこれが真の最後の巻でよかったなあ、と心底思えるような珠玉の1冊です。