「風の谷のナウシカ」イメージアルバム 鳥の人・・・
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人気ランキング : 16,421位位
定価 : ¥ 2,548
販売元 : 徳間ジャパンコミュニケーションズ
発売日 : 1993-07-21 |
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単なるイメージアルバムでは終わらない |
イメージアルバムというと、完成されたサウンドトラックの音楽と聞き比べると少し物足りないか、違和感を感じてしまうのが正直なところなのですが、このナウシカのイメージアルバムについては、単体で十分楽しめる作品になっています。
今となっては、誰もが知る存在であり、またこの二人が組めば最強ともいえる、宮崎駿監督と久石譲さんのお二人ですが、当時は(知る人は知っているにしても)無名に近い存在であったはず。もちろん、無名であり若さがあればこそ、何にでも挑戦することができたのかもしれませんが、それでも、これほどまでに素晴らしい映像と音楽を作り上げてしまうのだから、すごいとしかいいようがありません。
「1. 風の伝説」は、サウンドトラックに収録されているオープニングの初期のヴァージョン。完成版と聴き比べると今一つの盛り上がりですが、これもこれで静かに聴けるところがいいと思っています。「2. はるかな地へ…」「10. 遠い日々」は、同じくサウンドトラック収録のエンディングの、メロディ(ナウシカのテーマ)をさまざまにアレンジしたもの。非常に明るい仕上がりになっていて、原作や映画版の重く深いイメージとはまた違ったナウシカを感じることができます。
「3. メーヴェ」と「9. 谷への道」は、サウンドトラックには収録されなかった秀作。おそらくは、使う場面が残念ながらなかったためだと思いますが、特に「9. 谷への道」は、穏やかな曲調が温かく、シンフォニー編に収録されているヴァージョンと合わせてお勧めです。ナウシカのテーマを久石さんご自身によるピアノ・ソロで仕上げた「11. 鳥の人」も、小品ながら、このアルバムを入手する理由になるだけの逸品です。
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まさにイメージアルバム |
このアルバムは単純に言えば「映画で使われている音楽を少し落ち着かせた曲集」だろう。映画ではオーケストラで盛り上げた部分も民族音楽っぽく素朴に演奏され、若干の物足りなさはある。
しかしイメージアルバムとは、その映画のコンセプトをシンプルに表現したものであり、つまりは内面をえぐりだした結果、残ったものだけを忠実に示したものである。
そういう意味でこのアルバムの11曲は、映画「ナウシカ」そのものであり、映画を観てただ単に「感動した」とは言わせない深さを脳にしみこませてくれる。そんな価値ある一枚。
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名作は色褪せない |
今改めて聞いてもやはりいいですね。10年近く前の作品なのに不思議と古さをあまり感じません。名作は色褪せないという事でしょう。
悲しさと美しさが混在する風の伝説なんかは正に素晴らしいとしかいいようがありません。ヒーリングミュージックがかなり認められてきた現代のほうが発売当初よりも多くの人に受け入れられるんじゃないかと思います。映画も同様にバブル絶頂期だった当時より今のほうが内容的にも多くの人が共感できたんじゃないでしょうか。
ただ、ジャケットの絵はちょっと・・・他にいい絵がいくらでもあるのになぜこれなんでしょうか・・・
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久石譲の出世作 |
であり、彼の映画音楽のスタートライン。名盤です。
と、言っても、漫画版イメージアルバムですが。
これのLP盤が出た時は、一般的には宮崎駿監督も
久石譲もほぼ無名だったんだよね。
どちらのファンにとっても必聴です。買いましょう。