「宮崎アニメ」秘められたメッセージ―『風の谷のナウシカ』から『ハウルの動く城』まで
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人気ランキング : 55,228位位
定価 : ¥ 819
販売元 : ベストセラーズ
発売日 : 2005-01 |
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なぜ? |
大人も子どもも同じアニメを何度も見ているのに不思議と飽きない。この謎に対する答えがこの本によって分かった気がします。
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読みやすく、面白く、しかも、深い |
アニメを見て話のスジがよく分からなかった人にも、分かるようていねいに書いてあります。宮崎アニメって、よく見て、よく知っているのに、でも、どこか分からないっていうところがあるでしょ。それが「秘められたメッセージ」ということで、秘密のメッセージというものがあるということではないようです。この本をヒントにして、「ハウルの動く城」について、この本に書いてないことを発見して、一人で喜んでいます。また、見に行こうと思っています。
他の宮崎アニメと次回作についても読んでみたいです。
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名前から分析すると... |
本書は「宮崎アニメ」のキャラクターの名前を言語学的に分析し、
その人物の役割を解析しています。
例えば、ナウシカ・Nausiccaとクシャナ・Cusianaaが全て同じ文字の組み合わせ
により成り立っているという筆者の発見に驚愕しました。
つまりナウシカの中にクシャナと同じような凶暴な心が内に宿っているということを
意味していることになります。
また『ハウル』のマルクルの名前がなぜマイケルではないのかについても
言及されています。
「宮崎アニメ」を観る新しい「メガネ」を提供してくれました。
しかし残念に思うこともありました。
名前の綴りにミスがありました。
『紅の豚』のポルコを「マルコ」と、また『ハウル』の「レティ」をレイティ
と綴っています。
それから綴りミスではないのですが、『ハウル』のソフィーの母親を
「悪」として描きすぎのように思われます。
筆者はロマンアルバムなどで作品の再確認をする必要があると思います。