海がきこえる
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人気ランキング : 167,537位位
定価 : ¥ 1,260
販売元 : 徳間書店
発売日 : 1993-02 |
価格 |
商品名 |
納期 |
¥ 1,260 |
海がきこえる |
通常2〜3日以内に発送 |
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古くてもすばらしい |
地方に住む少年と東京から来た少女のふれあいとすれ違いが描かれています。そのすれ違いや苦い思いは誰でも経験したはずのもので読んでいてこちらの胸まで甘酸っぱくなりました。
つまらないことで気負ったり、それで誰かを傷つけたり、傷つけたのにごめんと言えなかったり。そんな当たり前のこと。
どうってことのない青春小説ですが、とてもいい話だと思います。村山由佳さんのおいしいコーヒーの入れ方シリーズと共通する雰囲気もありますね。
わたしはこの小説の締め方が好きです。頑張れ男の子!
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半永久的な青春小説。 |
私も、アニメを見てから、この小説を読むに至りましたが、
なぜ、海がきこえる、に惹かれたのか、なんとなく感じる
ことができました。
というのも、小説の方が、拓や里佳子、そして松野の心の動きが
細かく描かれているため、さらに彼らの気持ちを感じ入り、
同調することができたからです。
拓が、親友である松野を気遣いながらも、里佳子のことが気に
なってしまう、そんな彼の行動を読みながら思わず、うなずいたり、
にやけてしまったり、しかしながら、極めて自然体で淡々と物語が
進んでいくため、読み手側も無理なく同じ世界に入っていけます。
なかなか素直になれず、お互いの個性がぶつかりあって終わって
しまった高校時代、大学生で再会して、こんなことがあったなぁ
と登場人物たちが思うのと同じように、読んでいる自分も、
あったあった、と賛同してしまう、みんながそう思ってしまう
青春時代の様々な場面が、この作品には描かれているんですね。
読む人に、青春とは?という問いかけに対する答えを、自然と
導き出してくれる、半永久的な青春小説、であり、稀有な作品、
ぜひ、皆様にも読んでいただきたいです。
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不朽の名作。 |
女性の視点から男性を描いているのにもかかわらず、怖いぐらいに
男性の心情がうまく描かれている作品。
アニメ版と同じく(というか、こっちが原作なのだから、逆なの
だが)、主人公の回想シーンが物語の真ん中にあるため、冷静に
淡々と物語が進んでいくが、そこがまたしつこくなくくどくないため、
読んでいる人の感情移入を誘い、自分の過去と投影し、「こういうこと
があったなぁ・・・」としみじみを感じさせてくれます。
素直になれない里伽子に、あきれながら、時には腹立たしくも思い
ながら、自分では単純な人間と評する拓が、いい意味での単純さで
里伽子の心を解きほぐしていく、そのやり取りがとても印象的です。
ラストは、アニメはない場面があり、二人の気持ちがやっとこさ
少しだけ通じ合った感じがして、凄く晴れやかな気持ちになります
(とはいっても、続編があり、ここからが本番ともいえるのですが)。
友情と恋愛というテーマでこれを超える作品はなかなか存在しない、
と思わせる、不朽の名作です。
アニメの海がきこえるファンは、ぜひ読むべき!です。
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アニメよりも…… |
昔テレビで、ジブリの海がきこえるを見ましたが、子供だった所為か、意味がさっぱり分からなかったんです。
でも、この本は人の心の動きが上手く描かれて言います。それに、土佐弁もいい感じ。土佐弁で雰囲気が柔らかくなってる気がします。
設定からして上手いですね、昔の都会と田舎の関係、男と女の関係、美人の転校生と不器用な主人公森崎拓。青春という言葉がぴたっときました。
今の時代ではあり得ない雰囲気を持っています。
大学生になってからの見方と、不器用だった高校生時代の感じ方、回想という形で上手い具合描かれています。
センチでもなく、情熱でもなく、こんなことあったかもという様な、ありのままの世界がここにはあります。さっぱりと、読める作品♪
カバーイラストはジブリ。挿絵はカラーで入っています。
私は、アニメよりも小説の方が全然好きです!
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海がきこえた |
自分が今、大学生もしくは高校生ならとにかく読んだ方がいい!この作品にすごく親近感が沸くはず。主人公の杜崎拓という男の子の視点でストーリーは進んでいくので、学生生活を送る、特に男性諸君はこの本を読んでどこか主人公と重なる部分が出てきたりもするんではないでしょうか。こんなにリアリティのある作品を見たのは初めてでした。大人の方でも、「そういえばこんな事もあったな。」と思うところがあるはず!懐かしめる作品ではないかなと思われます。もちろん、この続編である「アイがあるから」もオススメです。