このページの情報は 2006年1月17日0時49分 時点のものです。
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この本は難解である。いっぱい変な言葉が出てくるのである。なぜか。 この本を読む時には、あなたが日本人であることと、現代人であることをまず忘れなければならない。そして、キリスト教という一神教だけの世界で、文明の利器なんかほとんど存在していない、中世に生きている、と想像することから始めなければならない。 そうして初めて、原始人に近い本能の力でもって、理解し始めるのである。現代人の深層心理にどんなことが隠れているのかが。ただし、西洋人の深層心理ではあるけれど。 しかしである。ユングが錬金術と無意識とをどう関連づけているのか、私には理解不能であった。科学の萌芽は理解できたのでは、あるけれど。 それにしても、なんだか知らんが、面白かった。
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1959年、イギリスのBBCがユングへのインタビューをTV放送した。元来ユングは彼の研究を大衆化することに反対であったが、この放送で医者や心理学者ではなく一般視聴者からの反響が大きかったので、はじめて一般向けの本を書き下ろすことにした。 本の執筆はユングと彼の弟子、ユングは全体の構成を行い、弟子たちの草稿を承認した。彼が自分の執筆する章を書き上げたのは、亡くなる10日前だった(1961年6月)。 監訳者である河合隼雄氏は、1961年、ユングが亡くなった後になるが、スイスのユング研究所の門を叩き、1965年にユング派の精神分析家の資格免許を取得された。 河合氏は帰国後、1967年『ユング心理学入門』を皮切りに精力的な執筆活動をはじめられる。 本書は原書が1964年に出版され、翻訳は1975年に出された。 BBCのインタビュアーであり、この本の企画をユングに持ちかけたジョン・フリーマンは序文で、 「ユングの論法は(彼の同僚のも)、鳥が木の上をまわるように、対象の上を、上のほうへ旋回してゆく。最初、地面の近くでは、鳥は葉や枝のいりまじったのを見るだけである。しだいに鳥が高く高く舞いあがるにつれて、木の周囲からみた側面が全体を形づくり、その環境と関連づけられる。」 とその印象を叙述している。 一般向きに書かれた本であり、ユング心理学への入り口にふさわしいと思える。
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原著が1964年、邦訳は 1975年河合隼雄先生の監訳で成されている。少々残念なのが原著では色鮮やかな図版がグレースケールになってしまっていることだ。ただ上巻同様にC.G.ユングの研究の普遍化を決定づけている著作であることは間違えない。ユング博士はその生涯を通じて論文や著作を一般人に解りやすいように書こうとは思われなかった。錬金術の本を理解できる人は心理学部の学生でもなかなかいない。「わかりにくい」と言うのが普通の反応だ。と言うことで本書が一般に向けて用意されたと言う点では本当に貴重だし、志を持つ人にはつまずきの杖になってくれるはずだ。なぜ邦訳を2巻に分けたのかはわたしも10代に届かない頃の出来事なのでよく分からないがきっと重かったのだろう。校訂しようにも河合先生はとんでもなく忙しい方であるし、後進のわたしたちがしっかりせねばいけませんね。
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